水痘(水ぼうそう)について
水痘・水ぼうそうとは
「水痘・帯状疱疹ウイルス」という、ヘルペスウイルスの仲間による感染症です。
このウイルスはとても感染力が強いので、90%以上の人が10歳までにかかるといわれています。かつて一番かかりやすい年齢のピーク は4~5歳とされてきましたが、最近では生まれてすぐに保育所など集団生活に入る子どもたちも増えていて、かかる年齢も低くなっています。中には、まだワクチンで予防することができない0歳児がかかってしまう例もあります。
感染すると、潜伏期(約2週間)を経て、発熱とともに全身に小さな赤い発疹や水ぶくれができます。皮膚の発疹は、少し赤味を帯びたブツブツや水ぶくれ、膿疱(水ぶくれが破れ少しジュクジュクしたような発疹)などが混ざるのが特徴で、髪の毛で見づらいこともありますが頭皮にもできます。一度かかると免疫ができるため、通常は二度とかかることはありません。ただし、治った後もウイルスは体の中に潜伏していて、数十年後に何らかのきっかけにより、「帯状疱疹」として再発することがあります。
小児の水ぼうそうはそれほど怖い病気ではありませんが、治療が遅れたり、アトピー性皮膚炎など他に皮膚の病気がある場合は重症化することがあります。水ぼうそうの疑いがあった際には、早めに医療機関へ受診しましょう。