肺炎球菌について
肺炎球菌について
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎とは
肺炎は細菌やウイルスなどが、からだに入り込んで起こる肺の炎症です。
症状としては、発熱、咳や痰、息苦しさや胸の痛みなどがあげられます。
肺炎の原因となる細菌やウイルスは人のからだや日常生活の場に存在しています。
からだの抵抗力(免疫力)が弱まったときなどに感染を起こしやすく、普段、元気に暮らしている方でも、持病の悪化や、体調不良などをきっかけに、感染する可能性のある病気なのです。 肺炎が重症化すれば、死に至ることもあります。
また、日常でかかる肺炎の原因菌で最も多いのは、「肺炎球菌」です。
肺炎球菌など、肺炎の原因となる原因菌は、季節を問わず存在しています。
もちろん、風邪や季節性のインフルエンザがきっかけになる場合もありますが、
基本的に肺炎は時期に関係なくかかる可能性がある病気です。
【令和3年度の定期接種の対象者】
対象者1
生年月日
65歳となる方 昭和31年4月2日生 ~ 昭和32年4月1日生
70歳となる方 昭和26年4月2日生 ~ 昭和27年4月1日生
75歳となる方 昭和21年4月2日生 ~ 昭和22年4月1日生
80歳となる方 昭和16年4月2日生 ~ 昭和17年4月1日生
85歳となる方 昭和11年4月2日生 ~ 昭和12年4月1日生
90歳となる方 昭和6年4月2日生 ~ 昭和7年4月1日生
95歳となる方 大正15年4月2日生 ~ 昭和2年4月1日生
100歳となる方 大正10年4月2日生 ~ 大正11年4月1日生
対象者2
60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方
但し、すでに「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種したことがある方は、対象とはなりません。
また、現時点では、定期の予防接種を受ける機会は、令和5年度までの該当する年齢となる年度のみとなります。